植田明志「moon child」。
ランランラン。
星と月が瞬いて、どうやら祭りが始まったようです。
きっと、どこかで流星が落ちたのでしょう。
私は深い夜の中でひとり、
彼らの大切なお祭りに、想いを馳せてみます。
9月末より開催してきた、 植田明志個展「風の祭 -KAZE Fes-」も
いよいよ明日が最終日となりました。
お見逃しのないようお気をつけ下さい。
今回は展示作品の中から「moon child」を紹介致します。
展示スペースの中でも一際目を惹く大型のオブジェ 「moon child」。
身体を丸めた姿勢で、羊水に浮かぶ胎児を想わせる
不思議な生物の姿が造形された幻想的な作品です。
また、頭部いは両生類の幼生を想わせるエラが生えており
2枚の翼には月のクレーターのようなモールドが施されています。
「moon child」
月と夜が離れ離れになってから、もう随分時間がたった。
街の根は随分と伸び切って、
今にも地面についてしまいそうだった。
夜はといえばいまだにずっと子供のままで、
何かを掴むようなしぐさをしては、目に涙をためているだけだった。
まん丸の目を見開いては、その中に月を閉じ込めておこうとしていた。
二度と離れ離れにならないように。
今思うと、きっと月は夜のために祈っていたのだった。
夜は月を欲し、月は夜を欲していた。
月をなくした夜は夜であることを忘れてしまった。
石粉粘土。
アクリル彩色。
高さ:約90cm(台座下部から翼の上部まで)。
台座部分:約45cm×約47cm。
ショッピングページからも個展用新作をご覧頂けます。
随時更新しておりますので、是非ご覧下さい。
作品集「風の跡 MARK OF WIND」も
店頭、通販共に発売中です。
個展会期中(2018年9月28日(金)〜11月4日(日))
作品集をお買い上げの方に 作家直筆サインをプレゼントしております。
植田明志個展「風の祭 -KAZE Fes-」
2018年9月28日(金)〜11月4日(日)
愛知県名古屋市中区大須二丁目14番地3号エビスビル2F
※地下鉄鶴舞線 大須観音駅 1.2番出口より徒歩5分
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