植田明志「スターネイティヴ」と「スペースネイティヴ」。
ランランラン。
星と月が瞬いて、どうやら祭りが始まったようです。
きっと、どこかで流星が落ちたのでしょう。
私は深い夜の中でひとり、
彼らの大切なお祭りに、想いを馳せてみます。
植田明志個展「風の祭 -KAZE Fes-」も残すところあと2日となりました。
お見逃しのないようお気をつけ下さい。
今回は展示フライヤーにも掲載されている作品
「スターネイティヴ」と「スペースネイティヴ」を紹介致します。
「風の祭」のマスコットキャラクター的な存在である
【スターネイティヴ】たち。
頭に流星の骨を被った宇宙の原住民です。
今展示では、個性豊かなスターネイティヴたちを展示販売中しております。
流星の骨を加工した被り物を被ったスターネイティヴたち。
その骨は、500歳の誕生日を迎えた子供に被せられ
思考、感情、人間性を読み取り、歳を重ねるにつれて
大きさや形も変わっていくのだといいます。
植田明志「スターネイティヴ(200才と150才のメェとヨンヨン)」
落ちてきた流星を祀り上げ、踊る祭「星拾いの宴」。
拾った流星の骨を囲んで、輪になって踊る
スターネイティヴたちの宴の様子を表現した
ヴィネットタイプの作品です。
スターネイティヴ達は踊るのが大好き。
でも、踊らないときは驚くほどゆっくりで、おとなしい。
彼らに会ったとき、まるでスローモーションのようにやりとりしていて、
つられてこちらもスローモーションみたいになった。
しかし、流星が落ちると狂ったようなスピードで
落ちた場所に集団で突進し、
祀り上げ、ワイワイ踊る。
スペースネイティヴとは、普段友好関係は結ばれているようだが、
流星が落ちたときは敵対し、
その流星をどちらが確保できるかは早い者勝ちらしい。
スペースネイティヴは宇宙空間に住む定住型、
スターネイティヴは星から星へ行き来する移動型である。
昨年、クラウドファンディングで行われた
"植田明志作品集製作プロジェクト"の
イメージキャラクターとして誕生した「スペースネイティヴ」たち。
写真は「800才のチョモ」と「500才のポテ」。
「植田明志作品集製作プロジェクト」クラウドファンディングの
リターン用に製作された【スペースネイティヴ】。
長く立派に伸びた流星の骨から推測するに、
かなりの年齢を経たスペースネイティヴだと思われます。
流星の骨を被る宇宙の原住民、スペースネイティヴ。
僕らの目に見える流れ星は、
全身を燃やされて消えた後、
骨にだけになってどこかに落ちる。
スペースネイティヴ達はみんなが寝静まった後に、
いそいそと宇宙から降りてくる。
彼らはそっと流星の骨を拾うと、
30秒だけよいよい歌い踊ってまた帰っていく。
その骨は彼らの、星拾いのお祭りに捧げられたあと
(ここでも歌い踊る)、
500歳の誕生日を迎えた子供に被せられていく
(それまでの子供には、流星の骨を被れるように加工するときにでる
小さな欠片を、お面のようにして頭に括りつけていた)。
その骨は、思考、感情、
人間性を読み取り、歳を重ねるにつれて
大きさや形も変わっていくのだという。
彼らスペースネイティヴは、
この限りなく広大な宇宙の中に、
少人数ではあるが確かに生き、生活している。
翼のように大きく伸びた頭部に、竜のような尻尾。
長く鋭い槍を構えた勇ましい姿で造形された
「スペースネイティヴの英雄」。
スペースネイティヴたちの間で語りつがれる
伝説の存在を表現した作品です。
「スペースネイティヴの英雄」
スペースネイティヴには、伝説の英雄が存在する。
彼の被る流星の骨は、
彼の勇敢な性格を示すように大きな翼に成長し、
竜のような長い尻尾になっていた。
彼はブラックホールに飲み込まれそうになった流星のため、
自らブラックホールに入り、
流星をひっぱりだして救出したという。
その後、彼の姿を見たものはいないが、
きっと今も宇宙のどこかで彼は生きているだろう。
ースペースネイティヴ伝説よりー
ショッピングページからも個展用新作をご覧頂けます。
随時更新しておりますので、是非ご覧下さい。
作品集「風の跡 MARK OF WIND」も
店頭、通販共に発売中です。
個展会期中(2018年9月28日(金)〜11月4日(日))
作品集をお買い上げの方に 作家直筆サインをプレゼントしております。
植田明志個展「風の祭 -KAZE Fes-」
2018年9月28日(金)〜11月4日(日)
愛知県名古屋市中区大須二丁目14番地3号エビスビル2F
※地下鉄鶴舞線 大須観音駅 1.2番出口より徒歩5分
|