Sipka(シプカ)は「すべてのものには物語がある」をコンセプトに
身につける人が物語を感じるような アクセサリーをセレクトしたショップです。
作家が作品に込めた想いは ギャラリーのような店内で丁寧に紐解かれ、
手に取った人が自由な発想で装う事で 「物語」となり循環してゆきます。
作り手が託した幾つもの物語とともに、不思議なアクセサリーとの出会いがあなたを待っています。

 植田明志「星を繋ぐ王さま」と「王冠を作る子どもたち」。

植田明志のオブジェ「星を繋ぐ王さま」


 


 


僕らが生まれる前、宇宙が生まれる前、


風は吹いていたのだろうか。


 


僕らが死んだ後、誰もいなくなった地球にも


音楽はあるのだろうか。


 


 


植田明志個展「虹の跡」好評開催中です。


Sipkaブログでは作品と、その物語を紹介していっております。


今回は大型作品「星を繋ぐ王さま」と


共通の作品世界を持つ小作品「王冠を作る子ども」を紹介致します。


 


 


 


 


植田明志のオブジェ「星を繋ぐ王さま」


 


植田明志「星を繋ぐ王さま」


 


 


インドゾウの頭骨からインスピレーションを得て造形された


大型作品「星を繋ぐ王さま」。


長い2本の牙と、エキゾチックな身体の模様が特徴的です。


 


 


  


植田明志のオブジェ「星を繋ぐ王さま」


 


 


ふたつの手が繋ぎ合わさったような「星を繋ぐ王さま」の身体。


惹かれ合う二人は、ふたつでひとつの存在。


王さまの下半身を構成する手は、寂しくて膝を抱えたような姿をしており


もう一方の上半身から伸びた手が、優しく包み込んでいます。


 


 


 


植田明志「王冠を作る子ども」


 


巨大な「星を繋ぐ王さま」の背中にある砂場で


砂の王冠を作る「王冠を作る子ども」たち。


不思議な子どもたちを植田明志ならではの


温かみのある造形で表現しています。


 


 


 


植田明志「王冠を作る子ども(兄)」 


植田明志「王冠を作る子ども(兄)」


 


夜の砂場で砂の王冠を作る不思議な兄弟は、


それぞれ夜空を想わせる深い青の衣服に身を包んでいます。


兄は2本の角、弟は1本角に垂れた耳と


異なるデザインの頭巾を被っています。


 


 


 


 


 


植田明志「王冠を作る子ども(弟)」 


植田明志「王冠を作る子ども(弟)」


 


ふっくらした赤いほっぺに静かに目を閉じた表情。


小作品ながらも、植田明志作品の特徴である


優しげな子供の造形が見事です。


 


 


 


 


 


 


植田明志のオブジェ「星を繋ぐ王さま」 


 


 


『星を繋ぐ王様』


 


こんなに深い夜の中、砂場で子どもたちが二人で遊んでいた。


その砂場はきらきらと金色に輝いているように見えた。


月明かりのせいかと思ったが、夜空に月は浮かんでいなかった


二人は何かひそひそと話しながら、砂を細く、月のない夜空に伸ばしていった。


 


 


 


 


植田明志「王冠を作る子ども(兄)」 


 


 


彼らのとなりには、古ぼけたプラスチックのシャベルと、


誰かの名前がかかれたバケツが置いてあった。


その名前は、すり減って読めなかった。


 


 


数本の砂の塔ができた。


砂を固めた水のせいか、より金色がちらちらと輝いていた。


それはまるで王冠のようにみえた。


 


 


 


 植田明志「王冠を作る子ども(弟)」


 


 


 


どこか遠い宇宙で、ひとつの星が、仲間外れにされた星を呼んだ。


仲間外れにされた星は、誰にも見つけてもらえていない、


ハッブル宇宙望遠鏡にすらも写っていなかった。


太陽ができるずっと前から、この世の隅っこにいた星。


膝を抱えた腕は、深い闇の中で白く震えていた。


 


 


 


 


植田明志「王冠を作る子ども(弟)」 


 


 


名前を呼ばれたとき、もっと震えた。


大木が風に吹かれたような、綺麗な震えだった。


そっと暗闇に腕を伸ばす。指先が触れた。


思わず引っ込めた。もう一度、伸ばす。 


もうひとつの手が、震えていた星の手を、


探るように、確かめるように、握った。


 


 


 


 


植田明志「星を繋ぐ王さま」 


 


懐かしい感触だった。


懐かしさなんてあるはずない。


なのに、いつか会ったことがあるように思えた。


 


暖かい。いつかの夏の終わりの、温度。


確かな鼓動があった。このリズムも、知っている。


ふたつは少しだけ笑った。


涙が流れた。


 


 


 


 


植田明志のオブジェ「王冠を作る子ども」 


 


 


曖昧な記憶達は涙とまじり合い、光り合った。


それは確かな光になり、ひとつの大きな星になった。


いつしか、あの砂場のふたりはいなくなっていた。


後には、何かを祝福するように、金色に光り続ける王冠があるだけだった


いつまでも、光っていそうな、微笑み合っていそうな、輝きだった。


 


 


 


 


 


 


 


植田明志個展「虹の跡」 


 


植田明志 個展「虹の跡」


2016年10月3日(月)〜11月16日(日)


愛知県名古屋市中区大須二丁目14番地3号エビスビル2F


※地下鉄鶴舞線 大須観音駅 1.2番出口より徒歩5分  


 


 


 


 


 

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