Sipka(シプカ)は「すべてのものには物語がある」をコンセプトに
身につける人が物語を感じるような アクセサリーをセレクトしたショップです。
作家が作品に込めた想いは ギャラリーのような店内で丁寧に紐解かれ、
手に取った人が自由な発想で装う事で 「物語」となり循環してゆきます。
作り手が託した幾つもの物語とともに、不思議なアクセサリーとの出会いがあなたを待っています。

 植田明志「月の歌」ペンダントと「Epilogue of planetboy」。

植田明志の月の歌ペンダント


 


子供の頃は誰もが持っている想像力という魔法。


大人になるにつれて失われゆく、夢見る心、 想像する気持ちを


創造する力に変えて、 作家達は物語を紡いでゆきます。


 


作り手達が小さな作品の中に込めた物語。


それはただそこに存在するだけでなく


それを手にした人の想像力が加わって、新たに生まれ変わり、


物語として循環していくのです 。


 


現在好評開催中の「子供と魔法展〜はじまり」では7組の作家たちが


アクセサリー、オブジェ、洋服、平面作品等で、それぞれの"はじまり"を表現。 


 


今回は造形作家・植田明志の初のアクセサリーとなる


「月の歌」ペンダントを紹介致します。


 


 


植田明志の月の歌ペンダント


植田明志「月の歌」ペンダント


 


「記憶」を媒体とした空間造形から、


ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志(うえだあきし)。


無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、 


その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。


 


 


植田明志の「子供と魔法展〜はじまり」参加作品は


初個展「惑星少年」のメインヴィジュアルにも用いられ


代表作のひとつでもある「 月の歌 」


通称 "ガリレオの月 "と呼ばれるオブジェ作品を元に


作家自らが原型を作り起こしたペンダントです。


 


 


植田明志の月の歌ペンダント 


 


苔生した金属のような三日月に老人のような顔。


煙突状の部位からは煙を吹き出しているようなデティルが施されています。


"ガリレオの月" は、失われた夢の象徴。


夜空を漂い、失くした夢の持ち主を待ち続けています。


 


 


 


植田明志の月の歌ペンダントパッケージ


 


アクセサリーは植田明志による描き下ろしイラストを用いた


オリジナルBOX入りです。


※パッケージの仕様は予告無く変更になる場合がございます。


 


 


植田明志のepilogue of planetboy


 


「子供と魔法展〜はじまり」で展示中の額縁型作品 


「Epilogue of planetboy」。


今展示用に作り起こされた1点物作品で、


「月の歌」ペンダントが掛けて飾る事が出来る仕様になっています。


※こちらの作品は完売となっています。


 


 


 


 植田明志のepilogue of planetboy


 


「Epilogue of planetboy」の各部には


「staLin(スターリン)」や「STARCHILD」、


星の子・ヴィクティ、目の国の少女など


「惑星少年」の物語に登場する様々なキャラクターたちが造形されています。 


 


 


 


 


植田明志のオブジェ作品「月の歌」 


 


今回のアクセサリーの元となったオブジェ作品「月の歌」。


初個展「惑星少年」の際のフライヤーや告知画像などの


イメージヴィジュアルに用いられ 、いまなお高い人気を誇る作品です。


※作品は完売となっています。


 


 


 


 


 


植田明志の月の歌ペンダント 


「月の歌」

 

 

少女の表情は、相変わらず見えなかった。

 

それはガラス製の完全球に近いヘルメットを被っているからだ。

 

少女はそれを決して取ろうとはしない。

 

 

「それが私の国の掟だから。」

 

 

少女は、僕の手を取って言った。

 

 

 

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街灯に染められた血が、不規則な軌跡を描きながら踊る。

 

ヘッドライトが破損したであろう車は、いつの間にか夜の向こうへ消えていった。

 

まだ切ない香りを纏わせた風が、僕の頬を叩く。

 

 

 

なんとか仰向けに体をよじる。

 

僕は清々しい気持ちだった。

 

いつから、星を見上げなくなったのだろう。

 

 

 

ほら、星はこんなにも綺麗だ。

 

あの時のままだ。

 

あの時の僕は、何処にいるのだろう。

 

 

 

そして僕は、歌を聴いた。

 

 

 

 

 

 

 植田明志の月の歌ペンダント

 

 

 

 

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少女は足を止める。

 

 

「よかった。」

 

 

少女は、独り言の様に、確かめる様に呟く。

 

 

「彼、やっと、会えたのね。」

 

 

目の前に現れた巨大な建造物の様な物体。

 

膨大な時間をかけて大半は大地に食われ、姿を見せているのは「背びれ」の部分だけだ。

 

 

 

 

少女はまた、歌い始めた。

 

その姿は、何かを願っている様にも思えたし、自分自身に聴かせている様にも見えた。

 

霜柱を踏むようなリズム。水たまりの中の宇宙を纏った、メロディー。

 

この真っ白な星で、僕はずっと少女の歌を聴いていた。

 

 

 

 

 

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もう、意識はほとんどない。

 

体が風と、地面と、同化していく。

 

まだ、歌は聴こえている。

 

 

 

後ろに、誰か立っている。

 

瞼の裏が暖かい。

 

目を閉じて、太陽に顔を向けている様だ。

 

段々と白さを増していく。

 

暖かさは温度を増して、僕の瞼に触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羽根の様な軽さ。

 

天使の様な優しさ。

 

そして僕は

 

 

 

真っ白な世界で、僕と出会う。

 

 

 

 

 

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「−−−−**********。」

 

 

 

 

少女の歌で目を覚ました。いつの間にか眠っていたようだ。

 

しかし少女の姿は何処にもなかった。

 

巨大な「背びれ」の姿も見当たらない。

 

ふと上を見上げる。

 

 

 

そこに、少女は居た。

 

 

 

少女は巨大な月だった。

 

白い煙を吐き出しながら、宇宙を舞っている。

 

黄金の体に星の光を反射させ、白く光った。

 

背びれと尾ひれは風に吹かれるカーテンの様にそれをなびかせた。

 

 

 

 

 植田明志の月の歌ペンダント

 

 

 

 

 

透明な球体の目は、少女の顔を思わせた。

 

少女は、自分自身が目になって、この巨大な金属の魚を導く。

 

 

 

少女は、自分の星を思い出したのだ。

 

 

 

 

 

星の子は、影の子に会えたのだろうか?

 

 

天使は、ちゃんと歌えたのだろうか?

 

 

雲のクジラは、今も少年の夢を願っているのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星行きの飛行船となった少女は、僕のことを覚えていないだろう。

 

 

ただずっと、青の宇宙を、泳いでいくのだ。

 

 

あの時と、一緒の歌を歌いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


子供と魔法展〜はじまり 


 


「子供と魔法展 はじまり」


2016年2月27日(土)〜4月17日(日)


愛知県名古屋市中区大須二丁目14番地3号 エビスビル2F


※地下鉄鶴舞線 大須観音駅 1.2番出口より徒歩5分  


 


 


 


 


 


 

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