eerie-eery「錬金キャビネット」と「秘密を守る標本箱」
ある日しがない物書きは 謎の老人から奇異な依頼を受ける。
依頼の内容は、その昔『命の生成と継続について』
という実験を行っていたとされる施設へ行き、
そこに残された機械達を物書きが執筆する
本の中で紹介して欲しいというものであった。
施設の名前は『アストマルシカ』
暗号を解き施設に辿り着くと、物書きはそこに隠された秘密に驚く事となる。
なんと残された機械達は皆命を宿し生きていたのだ。
好評開催中のeerie-eery個展「桃源の実験室 アストマルシカの記録」。
Sipkaブログでは実験施設アストマルシカで生まれた
ユニークな生きた機械たちを随時紹介していきます。
「錬金キャビネット」
キャビネットの仕切りの右側に材料を入れると、
左側に体が生成される。
下の引き出しには魔法陣が描かれている。
材料には朝焼けを織った布、処女石、
小人の歯、魔女の髪等が用いられる。
人形は取り外し可能。
お好きな位置に配置してお楽しみ頂けます。
また、棚の右側の上部に少し隙間を空いているので
指輪や小さな物を置いて錬金術に参加できます。
「秘密を守る標本箱」と題されたオブジェ作品。
『あらゆるものが関係して今の自分を構築している』というコンセプトで、
eerieが過去に行った展示や制作した作品を意識した物や
実際に使用した物などが標本箱の中に入れられています。
右上の飾り彫りのある棒は、
2011年開催の個展【アラベスク】で吊していた脚の棒。
2段目右端には、2014年開催の個展
【追憶と眠りの国〜眠りの為の回顧展】で用いられた歯の模型を。
3段目中央には、初個展【アルビノの食卓】をイメージしたフォーク
等がそれぞれ象徴的に配置されています。
「秘密を守る標本箱」
大切な秘密を守っている標本箱。
誰かの思い出の品を一つ一つ部屋に収めている。
隠し扉の向こうに大事な鍵を隠している。
eerie-eery Exhibition「桃源の実験室 アストマルシカの記録」
2015年10月16日(金)〜11月29日(日)
愛知県名古屋市中区大須二丁目14番地3号 エビスビル2F
※地下鉄鶴舞線 大須観音駅 1.2番出口より徒歩5分
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