Sipka(シプカ)は「すべてのものには物語がある」をコンセプトに
身につける人が物語を感じるような アクセサリーをセレクトしたショップです。
作家が作品に込めた想いは ギャラリーのような店内で丁寧に紐解かれ、
手に取った人が自由な発想で装う事で 「物語」となり循環してゆきます。
作り手が託した幾つもの物語とともに、不思議なアクセサリーとの出会いがあなたを待っています。

 「童夢」



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「記憶」を媒体とした空間造形から、


ある種のノスタルジーを感じさせる世界を表現する造形作家 植田明志(うえだあきし)。


無音のような静けさと、理想的な深層心理の核心を探求する、


その作品世界は見る者の心に深い余韻を残します。




今年3月に開催された個展「惑星少年」以降、久々の大作となる立体作品


「童夢(どうむ)」と題されたクジラをモチーフにしたオブジェの紹介です。




植田明志,クジラ,童夢,オブジェ





植田明志の代表作である「山人(やまと)」と呼ばれる山の精霊たち。


深い山や森に入り込んだ時にふと感じる気配のようなもの~


古来より信仰の対象とされ、畏怖されてきた、山々の神々や妖怪のような目に見えぬ存在。


それらに、姿・形を与えて具現化した作品シリーズ


「月を尋ねて」 や 「月を想い、星を産む」  等に共通して見られる


身体を覆う山の樹々のような造形を発展させた作品です。





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過去の山人たちは老人のような顔をしていましたが、


「童夢」ではクジラの口内にあたる部位に赤子のような顔が配されています。


母なる自然そのものであるかのようなクジラの身体と


産声を上げて新たに誕生する小さな生命。


広大な宇宙のどこかで、過去から未来に渡って連綿と続いていく


生命の循環を感じさせるような大作となっています。











「童夢」



暗い宇宙だった。


そこには星もなければ、風の音もない。


満ちているのは、呼吸。


どこからか聴こえる心臓のバスドラムに呼応する度、水面に波紋が広がる。





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柔らかく暖かい質感を帯びた空気は、僕を安心させるはずだった。


しかし僕の小さな心臓はドクンドクンと高鳴りはじめた。


加速するそれは僕を苛立たせる。


息が荒くなる。拳を握る。






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途端、「何か」の記憶がタイムマシンの様にフラッシュバックした。


「何か」は懐かしい匂いを振りまくくせに、


ろくに挨拶もせず 僕の頭の中を時空を越えながら走り回っている。





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それがみるみる速度を上げる。


音速を超えて、光速になる。


血が血管を高速で駆け巡り、何百という筋肉を目覚めさせる。


圧力がかかった骨が軋む。


鼓動が振動に変わる。振動は振り幅を増していく。


やがて迎えるであろう爆発に備え、周りの空気が張り詰める





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光速を超えた「何か」は、果ての白い光に包まれ、僕に手を降る。


やがて一瞬の静寂の後に、全てを突き破った。






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聴こえるか、この歌が。


僕の頭上、神々しく光った丸い物体に言い放った。


その光はあまりにも美しく、そして切なかった。


星の光る音は、果てのない夜の静寂に寄り添う。


雲が踊り、風がそれを散らして、また雲が踊る。





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僕はそれに合わせて叫び、歌う。


この歌は、産声の歌。




聴こえるか、僕は、此処にいる。









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