「endroll of planetboy」
2ヶ月の間に渡り開催された 植田明志個展「惑星少年」本日を持って終了致しました。
今展示は会期を3月、4月で前半、後半に分け、
後半には物語をフィナーレへと導く作品群が追加されました。
「惑星少年」の作品紹介の記事としては最後となる今回は
惑星少年の終幕~「endoroll」と名付けられた作品を紹介致します。
植田明志 「endroll of planet boy」
幾多の次元、異なる宇宙で展開される「惑星少年」の世界。
幾層にも重なるその宇宙を表現した天体図。
植田明志作品では、初めてギミックが仕込まれた作品となります。
天体図「endroll of planet boy」には惑星少年の各キャラクターが配置されています。
今展示のイメージアイコンとなる「月の歌」"ガリレオの月"も
失くした夢の持ち主を待ち続けて、空を漂います。
物語のラスト。長い旅路の果てに遂に出会う
光の象徴 「staLin」 と 影の存在 「STAR CHILD」 。
可動する天体図ではその出会いの場面を再現できるようになっています。
柱には、森の精霊「大山人」と樹々のレリーフが。
上部には惑星少年の蛹である天使が、鳥カゴの中に入って浮遊しています。
その下には惑星少年の物語を牽引するストーリーテラー的存在の
星の子 "ヴィクティ"、そして 月の子 "黒ヴィクティ"が座しています。
平面作品やドローイング等でしか表現されていなかったキャラクターたちが
唯一立体化されているのも「end roll~」が全ての終わりを象徴する作品である事を示しています。
星の子は、影の子に会えたのだろうか?
天使は、ちゃんと歌えたのだろうか?
雲のクジラは、今も少年の夢を願っているのだろうか?
「惑星少年」の展示は本日を持って終了となりましたが
各作品たちは、これからお買い上げ頂いた方のもとに旅立ち
新たな場所で、新たな物語を紡いでいきます。
また、実店舗の展示スペースで展開した作品世界とは異なる視点で表現したスピンオフ企画
惑星少年のアザーサイド、ヴィジュアルノベルの企画が進行中です。
もうひとつの「惑星少年」の物語。
タイトルは『夢みる街』。
近日中にSipkaブログで発表予定です。
お楽しみに。
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